脳腫瘍(神経膠腫)手術後の高次脳機能障害の日々

31歳11ヶ月で左前頭葉神経膠腫の手術を経験。その後の日常を気まぐれで更新。以下URLは病気関係の本棚です。https://booklog.jp/users/cloverbk/all?category_id=3559096&status=all

術後396日後 再手術当日

当日は0時から絶食、6時から絶飲食。ただし病院から提供されるポカリスウェットを少し薄めた飲み物を6時と11時に飲んだ。悪性神経膠腫を光らせて腫瘍のありかを知らせるラベルを12時くらいに飲んだ。

思ったより時間があったので、12年前に買ったTOEICの問題集を解いたり、父おすすめの「運気を磨く」を読んだりした。洗面台で自分の写真を記念に撮った。

病室からストレッチャーに乗り込む。昨年入院したときに連絡先を交換しようとした看護師さん(以下A看護師)が突然現れた。「あれからリハビリ病院いつまでいたんですか?」「お仕事は何されてるの?」「私のこと覚えてます?」とか色々聞かれた。おかげで手術前とは言えないくらい緊張がほぐれた。

手術室に着いてまた看護師さん2人、麻酔科医1人がいた。

「折角金曜の夜なのにすいません」と言い「いえいえ」 と返された。

麻酔科医からゆっくり呼吸すってください、眠くなりますからと言われ、2〜3回吸うとねむりにおちた。先生は自分が意識のあるうちはいなかった。

 

麻酔から目覚めて意識が戻る。

手術時間は?」 4時間半」

「腫瘍が全摘できましたか 」「全部取ったよ」

「右手足は動くか?」 動いた!

ありがとうございます。お疲れ様です。ありがとうございます

祈るようなすがるような気持ちだった。

 

病室にもどってからは、前回がひどかったので、迷惑をかけないようになるべく早めに言おうと思った。でも頭を絶対固定しなきゃいけないのでどうしても制約がある。術後最初に測った体温は38度近く。看護師さんが「手術後だと異物が入ってきたのを察知し熱反応が起こるからそういうもんだよ」

看護師さんがこれはなんですか?「スマホ、ペン」簡単な物を認識する確認。

尿道カテーテルをつなげられたのは恐れていたほど問題なかった。1回目の吐き気は突然きた。たぶん12時前くらい。途中手術直後の頭痛(10段階中8くらい)で眠れないので持参の睡眠薬を飲んだ。しかし3時くらいに起きた。2回目の嘔吐は3時すぎくらいで嘔吐物に緑茶しか残ってなかった。結構派手にやった。緑茶はやめた方がいいと勉強になった。やっぱり水。嘔吐して汚れた服を朝になったら変えるからと言われた。朝になったら血栓予防のやつを外すからと言われた。朝までが長かった。そのあと気持ちよく吐き出せたのかよく眠れた。看護師さんにだいぶ迷惑をかけてしまった。