脳腫瘍(神経膠腫)手術後の高次脳機能障害の日々

31歳11ヶ月で左前頭葉神経膠腫の手術を経験。その後の日常を気まぐれで更新。以下URLは病気関係の本棚です。https://booklog.jp/users/cloverbk/all?category_id=3559096&status=all

術後399日後 再手術3日後

久しぶりの平熱36.8°。頭痛は10段階で5くらい。改善に向かっている。

朝から漫画を読んだ。昼からリハビリの担当の人が来て、その人とは気が合いそうだった。今回術前の自分と比べると比較的軽度の障害で済んだ。

映画winnyを見た。その中で弁護士が「恋愛の目的はあなたが誰かを好きかその気持ちを伝えることですか?それやったらその考えを改めてください。私の考える目的は、相手に好きになってもらうことです。そのためには自分の気持ちを伝えることだけが答えじゃない 」

が響いた。

夜の担当はA看護師だった。A看護師は、仕事のできる、医師からも仲間からも信頼される看護師だった。この1年で自分のタイプは明確になったしA看護師も冷静に考えると見た目がタイプなだけで性格は自分とは合わないなと思ったが、そもそも恋愛の目的を履き違えていたとは。。

ところで、そもそも脳はどのようにして容姿の魅醜を判断して、可愛いとか可愛くないとか思っているんだろうか。以下は最近読んだ「脳の仕組みがわかる本」からの引用である。

"一目惚れという感覚はもちろん、恋愛は、理由はわからなくても、 相手がなぜか気になって始まることが多い。

そうした人間の本能的な感情、好き嫌いなどは、脳幹の視床下部大脳辺縁系扁桃核が生み出している。 直感的に 「好き!」と感じたり、「生理的にダメ!」 と感じたりするのは、視床下部扁桃核の意見である。ただし、種の保存という唯一の基準が定まっている動物と違って、人間の決定はこの意見だけでなされない。 例えば、「タイプだけれどまったく働かない男性」と、「タイプではないが大金持ちの男性」にプロポーズされた場合、即答できる女性は少ないだろう。

それは、脳の恋愛のメカニズムが、タイプの男性と結婚したいという、視床下部扁桃核の本能的な判断を受け、最終的には前頭連合野が決定するしくみになっているからだ。"

これはさらに近代化が進んだ現在の先進国の世界では、意思決定が複雑になっているように思う(たとえば結婚できるのに子育てに追われて自由を奪われるのを恐れる女性とか)。