脳腫瘍(神経膠腫)手術後の高次脳機能障害の日々

31歳11ヶ月で左前頭葉神経膠腫の手術を経験。その後の日常を気まぐれで更新。以下URLは病気関係の本棚です。https://booklog.jp/users/cloverbk/all?category_id=3559096&status=all

術後383日後

今日は土曜日ですが、主治医の外来があるということで手術の前に確認したいことがいくつかあったので、病院へ。

バスを待っていると目の前の高齢の男性が突然倒れて、眼鏡をかけていたのでおそらくそれが地面との間に挟まって血を流していました。

倒れた高齢の男性は意識はあるらしく、すぐに近くにいた30代くらいの男性が救急車を呼びましょうかと問いかけたところ、しきりに大丈夫と言っていましたが、一応血を流していることもあり、結局救急車を呼ぶことに。意識はあるようだったし、本人も大丈夫と言っていたので自分は他の大勢の方と同様心配そうに眺めるだけしかできませんでしたが、こういうことが立て続けに起こると何か試されているのかなと思ってしまいました。

 

病院に着いて診察を受けました。最近起床時だけ手から肩にかけて痺れが起きるので目に見えない腫瘍が運動野・感覚野に到達しているのではと疑っていましたが、先生曰く、寝ている時には、身体からコップ1杯の水分が汗として排出されるため血液の濃度が高くなりやすく、また就寝中は血圧も低くなるので、血液を押し流す力が弱くなる(血流が悪くなる)そうなので、そういう痺れの症状が出るのかもと仰っていました。

また、術後の麻痺についても聞いたところ、勿論麻痺が残らないようにはするけれど、理論的には運動野の中でも手の領域が近いので、思ったより自由に動かないみたいなことが起こりうるかもしれないとのことでした。先生でも実際に取ってみないとわからないそうです。覚醒下手術のことも聞きましたが、やはり途中でパニックになる人もいるようで、その場合は脳を開いたまま手術を続けないといけないらしく、リスクが大きいのではと言われました。それなら全身麻酔で終わった後手が動きにくければリハビリを頑張る方がいいのではとのことでした。

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左上から右上、左下と今年の4月、6月、9月の造影MRIの画像ですが、白い部分が少しだけ大きくなっているように見えます。この部分を取り除くようです。

今度以前6月に行ったリハビリ病院の先生に、もし万が一手に麻痺が出たらどのくらいで回復するか聞いてみようかな。多分わからないって言われそうですけど、出来ることは全部しておきたいので。「脳腫瘍細胞をなるべく切除し、かつ麻痺が起こらないようにする」ことは主治医の先生を信じることしかできません。自分には変えられない。ただ万が一麻痺が残った場合、どの程度リハビリすればどの程度まで回復可能かを事前に情報として持てるならば、将来の再発の可能性を少なくして、苦しみを軽減できることにつながるかもしれません。

「すべては導かれている」田坂広志さんの「運気を磨く」や「死は存在しない」によく登場する言葉です。

神社でお願い事とかをする時「試験に合格しますように」とか「恋人ができますように」とか「病気が治りますように」と大体の人はすると思うのですが、この本では「私をどうか導いてください」とお願いすることを勧めています。

理由はたとえば「恋人ができますように」とお願いしたとすると、心の中で「もし恋人ができなかったらどうしよう」という不安に誰しもが襲われるということが書かれてありました。

「私をどうか導いてください」だったら彼女ができても嬉しいし、できなくてもいまはまだそういう時期じゃないんだと思えるそうです。

 

今日は家で過ごして、明日は少し涼しいみたいなのでどこか日帰り旅でもしようかな。昔から秋の数週間が好きだったなあ。秋が来ると、大学時代に学内にあったファミマの前で、ジージャンとカーゴパンツを着て歩いていた時の感覚をなぜか思い出します。